前陣速攻型

 


前陣速攻型とは?

前陣でのピッチの早い積極的な攻撃を主に使い、テンポの速いラリーからスマッシュで一発で打ち抜く戦型です。
表ソフトラバー特有の球離れの速さを活かして一瞬で決めます。
また、ナックル性ショートや、相手の回転の影響を受けにくさを活かしたブロックやレシーブなど、守備面も劣りません。
しかし、一般的にバックでの決定力に欠けています。
特にペンの場合は苦手なバックを攻められることが多いので、バックを重点的に鍛えることが最大の目標となります。

 

主な前陣速攻型の選手

劉国梁(中国),福原愛(日本),田崎俊夫(日本)など…

 

前陣速攻型に合うラケット

<ペン、シェーク両方に言える事>

前陣速攻型は素早くラケットを振るので、なるべく振りやすく軽いものが良いでしょう。
また、反発力も高い方がスピードがでて、威力のあるスマッシュやドライブが打てます。

<シェークドライブ型>

シェークのグリップには4種類の形状がありますので、自分に合ったグリップを選びましょう。
・フレア(FL)…下に向かって太く広がっているので安定して握れます。一般的に一番人気があります。 
・ストレート(ST)…真っ直ぐで全体的に同じ太さです。浅くや深くなど握りを自由に変えられます。しかし多少慣れが必要です。
・コニック(CO)…下にやや広がっています。フレアとストレートのちょうど中間ぐらいでしょうか。手が小さめの人にはお勧めだと思います。
・アナトミック(AN)…ちょうど握る部分が広がっていて、手のひらとフィットします。

<ペンドライブ型>

日本式ペンには角形と丸形、角丸形があります。
大きな違いはありませんがラケット先端の形が少し違います。
角型(S)は一番一般的なペンラケットで角張っています。先端に遠心力がかかり、威力のあるボールが打てます。
丸型 は先端がやや丸みをおびていて、重心が中心で、フォア・バックの切り替えがやりやすく、素早い攻撃が可能になります。
角型(R)は2つの中間あたりといったところでしょうか。十分素早い連続攻撃が可能です。

よって前陣速攻型には丸型や角丸型が最適です。

 

 

前陣速攻型によく合うラバー

主に前陣速攻型でのラバーの組み合わせのパターンは
1.フォア面:表ソフト バック面:裏ソフト (一般的)
2.フォア面:表ソフト バック面:表ソフト (少数派)
3.フォア面:裏ソフト バック面:表ソフト (主にシェークのみ存在)
です。
ペンの場合は裏面を貼りませんが、最近では裏面打法の普及によってバック面に裏ソフトラバーを貼って弱点のバックを補っている選手もいます。

しかし、単に表ソフトラバーと言っても3種類もあります。
スピード型表ソフトラバー、回転型表ソフトラバー、ナックル型表ソフトラバーの3種類です。
それぞれ、その名の通り、スピードを重視したらばー、回転を重視したラバー、ナックル性を重視したラバーです。
自分の戦法をよく理解し、その戦型によく合ったラバーをえらんでいきましょう。

 

最後に

前陣速攻型はスピードが命ですが、ただ闇雲に打つのではありません。
その球をよく見極めて攻撃していきましょう。
相手の回転をよく見極めて角度打ちの角度を決めたり、低くスマッシュに向いていないボールはドライブでつないだり とその場その場に合わせて行動しましょう。
また、特にペンの選手は弱点のバックを克服するように努力していきましょう。